当社で活躍する社員たちに、入社理由や仕事内容、仕事のやりがいなどを聞きました。

小学校の頃から技術の授業が好きで、親の仕事が材木系だったこともあり、家具系の仕事に携わりたいと思っていました。そのため、ずっとこの業界で働いています。木が「もの」として形になっていく工程がすごく面白いんです。
転職活動中に中野木工を見つけたとき、NC加工機があるのがとても魅力的でした。NC加工機があることで、作れるものの幅が広がり、仕事の可能性が増えることに惹かれて、ここで働きたいと決意しました。

社員の年齢層が20代と若い人が多くて、すごく明るい雰囲気です!ちょっとふざけて笑い合えたりする、親しみやすさがありますね。社長さんもすごく気さくな方で、とっつきにくい感じも全然なく、社員との会話を大切にしてくれます。
一番驚いたのは、入社してすぐにR(曲線)を使った難しい加工や、新しい技術が必要なことを次々とやらせてもらえたことです。前の会社での2年間よりも、この半年(取材時)で一気にいろいろな技術を覚えた気がします。これはすごく価値があることだと感じています。

今まで経験がないものに挑戦したときや、前の工場とは違う新しいやり方で取り組んでみて、それがうまくできたときにやりがいを感じます。
「こういう風にやったらどうだろう?」と社長や先輩に相談してみて、「それいいね!」と採用してもらえたときもうれしいですね。自分のアイデアや工夫が形になる環境があるから、ますます新しいことに挑戦したくなります。

中野木工の強みであるNC加工と手加工、その両方の技術を使いこなせるようになることが目標です。一人で設計から製作まで全部できるようになりたいと思っています。
特に、無垢材の扱いをもっと上手になりたいです。無垢材は厚みや反り、節の位置など、一つ一つ状態が違うので、それを見極める知識や判断力がもっと必要だと感じています。
何より「成長が早い」ことです。入社半年の知識量が一気に上がったと感じています。他の工場では2年目の人がなんとかやっているような引き出しの製作などを、1年目の先輩がもうラクラクと手掛けていて驚きました。
それと、工場で女性スタッフが3~4名いるのは珍しいので、この仕事に興味がある女性も安心して働ける環境だと思いますよ。

新卒で理学療法士として6年くらい働いていましたが、「患者さんの人生を預かる」という責任がすごく重く、自分の力に限界を感じてしまったんです。そこで、次は自分の好きなキャンプの仕事に関わりたくて、グランピング場の運営を1年ほど行っていました。
しかし、本当はグランピング場の「外観を整える、作る」という仕事をしたかったのに、メインは接客。「やっぱり何かを作りたい!」という気持ちが強く残っていて。そのようなときに、ものづくりができる中野木工とタイミング良くご縁があり、入社を決めました。

メインは家具や什器の「製作」ですが、お客さまとの打ち合わせや、図面の解読、大きな現場だと一現場の管理もします。最近はオフィスの窓天板や、銀行の植栽を置くテーブル、ディスプレイ什器など、本当にいろいろなものを作っています。つなげると9mくらいになるような、大きなものもあります。
この仕事の難しいところは、作るもの「一個一個が違う」こと。特に曲線状のものは複雑で、材料の木も厚みが全部少しずつ違います。でも、その難しい図面を見て「どうやったら作れるかな?」と頭をひねって、実際に完成したときに「おお!」って思える瞬間が、一番の面白さですね。

「ものづくりが好き」という気持ちさえあれば、技術は自然に身につくと思います。一番大事なのは、真面目にコツコツ取り組めること。毎日の積み重ねや経験が、何よりも大切ですね。
自分も、入社して2〜3年目の頃には思いつかなかったようなアイデアが、経験を重ねた今では「ここ、こういう作りができるな」「これを足せば解決できるぞ」とひらめくようになりました。そうやってアイデアが出てくるようになると、仕事は一段と楽しくなるはずです。

中野木工は、「任されるのが早い」と感じています。他の会社では1・2年の下積みがあるところが多いと聞きますが、ここでは早い段階で箱付けなどの作業にも関わることができます。
経験できることが非常に多いので、「早く技術を身につけたい」「現場でもっと挑戦したい」という方には、最高の環境だと思いますよ。

独立を意識したのは、40歳が目前に迫ったときです。もともと将来は独立したいという思いがあったんです。実際に同業の仲間が独立する話を聞くようになり、私もちょうど節目の年齢だったので決意しました。
ものづくりに関する自信はありましたが、経営の不安がありました。それでも、自分の力を試したいという期待の方が大きかったですね。

ものを作る技術はもちろんですが、お客さまとの打ち合わせや見積もり、そして現場全体を回す経験が今に活きています。中野木工の社長は「任せてくれる」タイプなので、若いうちからお店のハイブランドショップの什器など大きな現場を任せてくれました。
緊張感や責任感はありましたが、人より早く成長できたと思います。30代後半には、一現場を任され、若いメンバーを連れて動くことも経験させてもらいました。

社員みんなでバーベキューに年1、2回行ったことを、よく覚えています。日帰りキャンプでは、河原で釣りなどしました。工場長がアウトドアに詳しく、料理はいつも任せっきり。自分はもっぱら食べることに専念していましたね(笑)。
みんな全く違う個性を持っていて、まさに様々なヒーローが登場する某アメリカ映画のような集団でした。趣味人や熱中する人が多く、特に社長がそのタイプ。ラジコンにハマっているときは、仕事が終わったら作るのを手伝わされて、ついていくのに必死でしたよ!

「とにかくやってみろ、やってみろ」という、社長のスタンスのおかげで、度胸と経験が身に付きました。打ち合わせから納品まで「1から10まで」やらせてもらいました。
突然、図面を渡されて「行ってこい」と言われたときは内心バクバクでしたが、その経験のおかげで独立後の不安がなくなりました。お客さまとのやり取りなど、苦手だったことにも進んでチャレンジする環境があったのが大きいです。
失敗したときに、「チャレンジして失敗したことに対しては怒らない。おろそかにしたことはしっかりと注意される」という教育方針も、私を大きく成長させてくれましたね。